内見なしで賃貸物件を契約する際の注意点を解説!
公開日:2024/12/20
お部屋を借りるときは、内見をして設備や日当たりなどを確認します。
その後、とくに問題なければ「入居申込み」という流れが一般的です。
しかし、なかには諸事情によって内見なしで賃貸契約をするケースもあります。
そこで今回は、内見なしで賃貸物件を契約する際の注意点を解説します。
内見なしで賃貸物件の契約をお考えの方は参考にしてください。
賃貸物件の内見ができないケースとは
賃貸物件の内見ができないケースは4つあります。
・居住中の物件
・新築工事中・リフォーム中
・超人気物件
・遠方のため現地へ行けない
居住中の物件
現在の入居者がまだ住んでいる場合は内見することができません。
しかし家賃収入のことを考えると、物件オーナーはできる限り空室にしたくありません。
そのため、入居者から解約の申込みがあると、すぐに新たな入居者を募集するのです。
ただし、物件によっては居住中でも内見できる場合があります。
不動産会社のスタッフに確認してみるといいでしょう。
新築工事中・リフォーム中
新築工事をしている物件、リフォーム中のお部屋は内見できません。
この場合、間取り図面や完成予想図を参考にして、入居するかどうかの判断をします。
というのも、完成前にすべて入居申込みの入る可能性が高いからです。(とくに新築物件)
キレイな物件であることが確定していますからね。
新築物件やリフォーム中の物件を検討するときは、できるだけ早い段階で問い合わせ、よく検討しましょう。
超人気物件
賃貸物件を探している人のなかには、人気物件を狙い撃ちする方もいます。
このような物件は、募集と同時に申込みが殺到するため内見することができません。
【超人気物件の特徴】
・有名建築家、デザイナー監修
・有名デザイナーズマンション
・好立地
・激安
上記のような物件には「〇〇マンションに住みたい」という人が待機している状態です。
超人気物件を検討するのであれば、空室情報に常に目を光らせる必要があります。
遠方のため現地へ行けない
転勤などの理由で遠方に引越ししなければならない人は、現地へ頻繁に行くことができないため内見するのがむずかしいでしょう。
このようなときは信頼できる人に一任するか、「オンライン内見」に対応している不動産会社に依頼することをおすすめします。
内見なしで契約する際のリスク
内見なしで契約する際のリスクは3つです。
・設備の状態を確認できない
・日当たりや騒音を確認できない
・ネットで見た印象と違う
設備の状態を確認できない
不動産情報にはお部屋の設備がすべて記載されていますが、現状どうなっているかまでは確認できません。
【例】
・オートロックの扉が乗り越えられそうな高さだった
・宅配ボックスは1つしかなかった
・30年前のエアコンで効率が悪い
もちろん、インターネットの不動産情報に設備の画像も掲載されていますが、詳細に状態を把握するのは困難です。
「実際、入居してみると設備が思っていたより劣化していた」というのはよくある話。
生活に支障ない範囲とはいえ、せっかく新居へ引越したのにモヤモヤしてしまうかもしれません。
日当たりや騒音を確認できない
不動産情報に「南向き日当たり良好!」と書かれていても、現地へ行ってみるとオフィスビルが建っていてカーテンを開けられないかもしれません。
幹線道路から離れている物件だとしても、近くの宗教施設から頻繁に太鼓の音が聞こえてくる可能性もあります。
Googleマップや口コミなどである程度事前に把握することはできますが、「実際どの程度なのか」は現地でしか確認できません。
ネットで見た印象と違う
ネットに掲載されている不動産情報の画像は、お部屋の現状が反映されていない可能性があります。
実際の部屋の大きさより広く見せるため広角レンズで撮影されていたり、古い画像が使われているからです。
また、撮影当時は近隣になかった建物ができており、現状は日当たりが悪いというケースも。
内見せずに入居すると、イメージしていたお部屋の印象と現実のギャップに困惑してしまうかもしれません。
内見なしで契約する際のポイント
諸事情によって内見なしでお部屋を選ぶときは、以下5つのポイントをおさえておきましょう。
・オンライン内見する
・同じ建物の似た間取りの部屋を見せてもらう
・現地の周辺環境を見に行く
・過去の写真・資料を見る
・先行申込みor先行契約する
オンライン内見する
オンライン内見とは、不動産会社のスタッフとビデオ通話をつなぎながら部屋の様子を見せてもらう方法です。
遠方の方や多忙で内見する時間のない方におすすめの方法になります。
部屋の様子を確認できるだけでなく、会話も可能なので気になることがあればすぐに質問できます。
画面越しではあるものの、リアルな情報が伝わってくるので内見しているような感覚になるでしょう。
同じ建物の似た間取りの部屋を見せてもらう
同じ建物の似た間取りの部屋を見せてもらうと、家具の配置をイメージしやすくなります。
「居住中」の物件を検討している方におすすめの方法です。
たとえ間取りが違っていたとしても、お部屋の設備や防音性を確認できます。
同じ建物に空室がないのであれば、同じ施工会社が同時期に建築したマンションやアパートを見に行くといいでしょう。
それもむずかしいのであれば、検討している物件に近しい条件のお部屋を内見するといいですよ。
現地の周辺環境を見に行く
物件周辺の環境を見に行くだけでも多くの情報を得られます。
最寄り駅までの経路や商業施設の有無、人通りや外灯の数などです。
物件探しで「利便性」「安全面」を重視されている方の判断材料になります。
可能であれば、昼間だけでなく夜の雰囲気もチェックしましょう。
過去の写真・資料を見る
大量の写真や資料を見ることで、物件の様子をうかがい知ることができます。
判断材料が多いほど決断しやすくなるでしょう。
インターネットに掲載されている物件写真はほんの一部。
掲載しきれなかった写真は不動産会社でストックされているケースが多いです。
ほかの写真を見せてもらえないか、スタッフに確認してみるといいですよ。
先行申込みor先行契約する
先行申込み、または先行契約することも可能です。
先行申込み
先行申込みとは、内見する前に入居申込みと審査を済ませておく方法です。
内見可能になれば優先的にお部屋を見ることができます。
とくに問題なければそのまま契約手続きに進みますが、気に入らない場合はキャンセルも可能です。
一方、ほかの申込者が内見せずに契約する場合は、契約が優先される可能性があります。
「先行申込みすれば確実に入居できる」というわけではありませんのでご注意ください。
先行契約
先行契約とは、その名のとおり内見する前に契約を完了させる方法です。
基本的に「先行申込み」より優先されます。
ただし、キャンセルは認められていません。
そのため、部屋が気に入らず住みたくないという場合は「短期間での解約」という形をとることになります。
契約内容にもよりますが、短期解約をすると違約金が発生します。
先行契約するときは慎重に検討してください。