【賃貸物件】フリーレントとは?デメリットはあるの?
公開日:2024/11/29
「フリーレントってよく見るけど、どんなメリット・デメリットがあるの?」
このような疑問にお答えします。
フリーレントとは、賃料が一定期間無料になる制度のことです。
初期費用が抑えられたり、二重家賃が発生しないなどのメリットがあります。
一方、期間内に解約すると違約金が発生するといったデメリットも。
この記事では、メリット・デメリットのほかに物件選びのポイントも解説します。
最後まで読めば、フリーレント物件にするかどうか判断できますよ。
フリーレントとは?
賃貸物件におけるフリーレントとは、賃料が一定期間無料になる制度のことです。
多くの場合、家賃1〜3ヶ月間分が無料になります。
なかには6ヶ月分の家賃が無料になる物件も。
フリーレント期間に差があるのは、物件オーナーが任意で定めているからです。
フリーレント期間を設けるとほかの物件と差別化を図れるので、早く入居してもらえる可能性が高まります。
フリーレント終了後は通常の家賃を支払います。
フリーレント物件のメリット
フリーレント物件のメリットは3つあります。
・初期費用が抑えられる
・二重家賃が発生しない
・引越しスケジュールを立てやすい
初期費用が抑えられる
賃貸物件契約の初期費用は敷金・礼金や前家賃など、家賃の5〜6ヶ月分かかることが多いです。
しかしフリーレントがあることで、前家賃や翌月の家賃を支払う必要がなくなります。
たとえば、家賃8万円のマンションへ4月1日に入居する場合、4月分と5月分の2ヶ月分、合計16万円を前家賃として支払う必要があります。
一方、同じ条件でフリーレント期間が1ヶ月の場合、前家賃は8万円です。
フリーレント2ヶ月分なら前家賃は無料となります。
これにより初期費用を大幅に抑えられるのです。
二重家賃が発生しない
引越しするタイミングによっては「いま住んでいる家の家賃」と「新たに入居する家の家賃」がかぶってしまいます。
そのため引越しの際は、両者ができるだけかぶらないよう調整するのが一般的です。
しかし、フリーレント期間があれば家賃が重なってしまうこともありません。
二重家賃が発生しないので、コストを抑えて引越しできるでしょう。
引越しスケジュールを立てやすい
先述したように、フリーレントは二重家賃が発生しないので、焦って新居に引越しする必要はありません。
現在の家と新居を行き来しながら、引越し本番の荷物を減らすこともできます。
繁忙期がすぎるのを待ち、引越し料金が安くなってから行動してもいいでしょう。
このように、フリーレント期間があることでスケジュールに余裕が生まれ、準備万端で引越しできるのです。
フリーレント物件のデメリットと注意点
フリーレント物件のデメリットと注意点は3つあります。
・契約で定められた期間内に解約するとペナルティがある
・管理費・共益費がかかる可能性
・家賃が相場より高い可能性
・物件数が少ない
契約で定められた期間内に解約するとペナルティがある
フリーレント物件には「短期解約違約金」が設定されていることが多いため、注意が必要です。
短期解約違約金とは、契約期間内に解約した際に発生する違約金のこと。
相場は家賃の1〜2ヶ月分ほどです。
契約期間は一般的には1〜2年とされています。
したがって、契約期間内に転居する予定のある方は、フリーレント物件を避けたほうがいいでしょう。
管理費・共益費がかかる可能性
フリーレント物件は「家賃のみ」無料としていることが多いです。
管理費や共益費、駐車場代などは別途費用がかかる傾向にあります。
内容をよく確認せず契約すると、後々トラブルになるかもしれません。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、家賃以外にかかる費用は要チェックです。
家賃が相場より高い可能性
フリーレント物件は、相場より家賃が高い可能性があります。
入居後1〜2ヶ月は家賃が発生しないのは魅力ですが、「振り返ってみると実は割高だった」ということも。
入居前に周辺エリアの家賃相場をチェックし、ほかの物件とよく比較することをおすすめします。
物件数が少ない
一般的な賃貸物件に比べ、フリーレント物件の数は少ないです。
「フリーレント」は不動産会社のキャンペーンや、閑散期の施策であることが多いからです。
そのため、フリーレントであることを最優先して物件探しすると、いつまで経っても見つからない可能性があります。
お部屋探しするときはフリーレント物件に絞らず、総合的に判断するといいでしょう。
フリーレント物件を選ぶ時のポイントと向いている人は?
メリット・デメリットをふまえ、フリーレント物件を選ぶときのポイントや、どのような人に向いているのか見ていきましょう。
選ぶ時のポイント
フリーレント物件を選ぶときのポイントは3つです。
・閑散期に探す
・人気エリア・物件を避ける
・物件オーナーに交渉
閑散期に探す
フリーレント物件は閑散期(4〜7月、10〜12月)に探すと見つけやすいでしょう。
物件数が一番多い時期だからです。
そもそも、フリーレントは空室リスクを抑えるための施策になります。
物件オーナーは一日でも早く入居してもらい、賃料を確保したいのです。
どうしてもフリーレント物件に入居したいという方は、春と秋の閑散期にお部屋探しするといいですよ。
人気エリア・物件を避ける
人気エリアにある物件や、好条件の物件(築浅、角部屋など)は、基本的にフリーレントがついていません。
需要が高いため、フリーレントをつけなくても入居者が殺到するからです。
一方、最寄り駅から遠い物件や築年数の古い物件は、フリーレントがついている可能性が高まります。
物件オーナーに交渉
現在フリーレントのついていない物件でも、交渉次第でフリーレント物件になる可能性もあります。
住みたい部屋が見つかったら、不動産会社のスタッフに相談してみるといいでしょう。
ただし、先述のとおり繁忙期や人気物件の場合は交渉もむずかしいので、時期や物件はよく見定めてくださいね。
向いている人
フリーレント物件が向いているのは、以下に該当する人です。
・初期費用を抑えたい
・二重家賃を支払いたくない
・エリアや条件にこだわりがない
・引越し作業は自分でする
・引越しのスケジュールに余裕をもちたい
・入居後、少なくとも1〜2年間は引越さない
フリーレント物件は、入居後の家賃が1〜2ヶ月間発生しません。
しかし、一定の期間内に転居すると違約金が発生してしまいます。
また、人気エリアや好条件の物件ではフリーレントが期待できません。
あなたの希望条件とメリット・デメリットを照らし合わせ、総合的に判断してください。
まとめ
今回はフリーレント物件のメリット・デメリットを解説しました。
初期費用を抑えたい方や、引越しスケジュールに余裕をもちたい方にぴったりです。
一方、人気エリアや好条件の物件を探している方には、あまりおすすめできません。
物件探しの優先順位を整理し、よく検討してみましょう。
また、不動産会社によっては季節ごとにさまざまなキャンペーンを実施していることも。
「フリーレント」以外もチェックしてみるといいですよ。