「デザイナーズ賃貸」ってなに?メリットとデメリットを解説!

公開日:2024/11/15



「おしゃれなデザイナーズマンションに住みたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。


洗練された空間に住めると想像するだけで心踊りますが、良い点だけでなく悪い点も把握しておきましょう。


まずデザイナーズ賃貸について解説し、次にメリットやデメリットを説明します。

物件選びで失敗しないためにも、最後までご覧ください。


デザイナーズ賃貸とは?基本的な特徴を解説


はじめに、デザイナーズ賃貸の定義や人気の理由を解説します。


デザイナーズ物件の定義


デザイナーズ物件は法律上、明確に定義されているわけではありません。

一般的には「建築士やデザイナーが設計した、ユニークで個性的な建物」というニュアンスです。


たとえば、コンクリート打ちっぱなしの外観や居室、ガラス張りのバスルーム、らせん階段のあるメゾネットタイプです。


また、築年数の古い物件をおしゃれにリノベーションした物件も、デザイナーズ物件のカテゴリーに入ります。


デザイナーズ物件が人気な理由


デザイナーズ物件が人気な最大の理由は「おしゃれだから」でしょう。


立地や家賃と同じくらい「デザイン」を重視している方もいます。

そのような方からすると、一般的な賃貸物件では味わえない満足感を得られるのです。


インテリアにこだわらなくても十分おしゃれな部屋ですが、こだわりの家具を配置することで、より洗練されたオリジナルの空間に仕上がります。


デザイナーズ物件のメリット


デザイナーズ物件に住むメリットは5つあります。


  ・おしゃれな外観・内装

  ・充実した設備

  ・開放的な空間

  ・高い遮音性

  ・住人のマナーが良い


おしゃれな外観・内装


おしゃれでモダンな物件というだけで、帰るのが楽しくなりますね。

建築家やデザイナーのこだわりが反映された空間は、マッチすればとても心地いいでしょう。


外観や部屋だけではなく、エントランスなど共有スペースも含めてデザインされていることが多く、建物全体がスタイリッシュに仕上がっています。


素敵な空間なので友人・知人を招く機会も増え、交友関係が広がるかもしれません。


充実した設備


デザイン性ばかり注目されがちですが、デザイナーズ物件は設備が充実している傾向にあります。

建築家やデザイナーは設備を含めて空間づくりしているからです。


【設備の例】

  ・システムキッチン

  ・最新のトイレ

  ・システムバスルーム

  ・ウォークインクローゼット

  ・広々としたロフト


水回りの設備や収納スペース等に、生活の質を上げるための最新設備が散りばめられています。


開放的な空間


デザイナーズ物件は天井が高い、窓が大きいなど開放感ある空間となっていることが多いです。

そのため、住宅密集地であったとしても日当たりが良く気持ちよく過ごせるでしょう。


たとえば、40〜50㎡ある部屋でも「1LDK」と仕切るのではなく、「1R」にして空間を広く使うデザイナーも少なくありません。


高い遮音性


デザイナーズ物件といえば「コンクリート打ちっぱなし」の物件が定番です。

コンクリートは遮音性が高いため、隣人の生活音に悩まされることもないでしょう。


もちろん、こちら側の生活音が漏れる心配もありません。

時間を気にせず洗濯機を使用したり、掃除機をかけたりできます。


住人のマナーが良い


デザイナーズ物件は家賃が相場より高いことが多いです。

どちらかと言えば「家賃より理想のライフスタイルを重視したい」という、経済的に余裕のある人が入居しています。


家賃が高ければ住人のマナーが良いとは言い切れませんが、心に余裕のある人ほどトラブルを起こしにくい傾向にあります。


デザイナーズ物件のデメリット


デザイナーズ物件のデメリットは4つです。


  ・家賃が割高

  ・光熱費が高くなりやすい

  ・実用性に欠ける

  ・物件数が少ない


家賃が割高


デザイナーズ物件は相場より家賃が高い傾向にあります。

有名建築士やデザイナーが関わり、費用がかさんでしまうためです。


さらにコンクリート打ちっぱなし、特注のキッチンなど構造や設備にも大きなコストがかかります。

このような理由から、デザイナーズ物件の家賃は割高になるのです。


光熱費が高くなりやすい

 

デザイナーズ物件は光熱費が高くなりやすいのもデメリット。

デザイン性の高さによって、エアコン効率を落としているパターンがあるからです。


【例】

  ・天井が高い

  ・吹き抜け

  ・大きな窓

  ・スポットライト

  ・床暖房


上記のような部屋は、冷暖房が効くまでに時間がかかります。

その結果、電気使用量が跳ね上がってしまうのです。


実用性に欠ける


デザイン性を重視するあまり、実用性に欠けてしまうのもデザイナーズ物件のデメリットです。

使い勝手が悪くストレスを感じるかもしれません。


【例】

  ・ステンレスのおしゃれなキッチンだけど、小さくて料理には不向き

  ・部屋は広いのに小さいクローゼットが一箇所だけ

  ・メゾネットタイプの階段に手すりが付いてない

  ・ベランダが小さく洗濯物を干せない


いくらおしゃれでも、日常生活に支障が出てしまうのは避けたいところ。

デザイン性だけでなく実用性も考慮しましょう。


物件数が少ない


デザイナーズ物件をネットで探すと「少ない」と思ったことはありませんか?

建築するのに膨大なコストや時間がかかるため、大量に建てられないからです。


場所によっては「該当ゼロ」という可能性もあります。

それでも、どうしてもデザイナーズ物件に住みたいのであればエリアを広げて探してみましょう。


デザイナーズ物件を選ぶ際のポイント


おしゃれで設備の充実しているデザイナーズ物件ですが、誰にでもぴったりというわけではありません。


こちらでは、デザイナーズ物件を選ぶときのポイントを紹介します。

後悔しないためにもしっかり押さえておきましょう。


  ・予算の上限を決めておく

  ・設備の使い勝手を確認

  ・どこまで許容できるか


予算の上限を決めておく


先述したとおり、デザイナーズ物件の家賃は相場より高い傾向にあります。

「おしゃれな物件に住みたい」とはいえ、無理をすると生活を圧迫してしまいます。


仮に食費を削った結果、健康を害してしまっては理想のライフスタイルを送れません。

住んだ後のことも考慮し、家賃はできる限り予算内に収めましょう。


設備の使い勝手を確認


デザイン性の高さから設備の使い勝手が悪いこともあります。

生活動線に問題はないか、よく検討してください。


たとえば、デザイナーズ物件のキッチンは小さくて簡素なパターンも多いです。

料理好きな方には使いにくいかもしれません。


「実際に住んだらどうなるだろう」と、想像しながら内見するといいでしょう。


どこまで許容できるか


デザイナーズ物件に住むなら「自分がどこまで許容できるか」決めておきましょう。

許容範囲を超えた場合、住んでもストレスを感じる可能性があります。


【例】

  ・部屋干しするからベランダは無くてもいい

  ・駅徒歩20分まではOK

  ・ネットスーパーを使うので、近隣に店がなくてもいい

  ・カーテンは特注するので窓が大きくても問題なし

  ・料理はしないのでキッチンが小さくてもOK


マイルールをあらかじめ決めておけば、入居後に後悔することもありません。


まとめ


おしゃれなデザイナーズ物件はとても魅力的。

静かで開放感ある空間で過ごすのは、とても気持ちのいいものです。


しかし、家賃が割高、実用性に欠けるといったデメリットも。

良し悪しをしっかり把握し、後悔のない物件選びをしてくださいね。