初めて一人暮らしをする方必見!賃貸物件を内見するときのチェックポイント!
公開日:2024/10/11
「賃貸物件の内見では何をチェックすればいいんだろう?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
内見はインターネットや間取り図面ではわからない情報を得られるため、とても重要です。
しかし、初めて一人暮らしする方は何を見ればいいのかわからないですよね。
この記事では、賃貸物件を内見するときの流れやチェックポイントを解説します。
最後まで読めば、自分にぴったりの物件が見つけられるようになりますよ!
内見の基本的な流れと目的
内見(ないけん)とは「内部見学」の略で、実際にお部屋を見に行くことを指します。
似ている言葉に内覧(ないらん)もありますが意味は同じです。
「内見」は不動産会社のスタッフと共にお部屋を見に行くときに用いられます。
一方、「内覧」は新築住宅のモデルルームやモデルハウスを見学する際に使われることが多いです。
費用は一切かかりません。
流れ
一般的な内見の流れは以下のようになります。
1.インターネットで内見したい物件を見つける
2.不動産会社に内見の予約をする
3.不動産会社に訪問
4.担当スタッフと打ち合わせ
5.内見
6.不動産会社に戻り、今後の打ち合わせ
住みたい街の不動産会社にいきなり訪問する方法もありますが、できるだけインターネットで予約することをおすすめします。
インターネットで予約しておけば不動産会社に訪問した際、スムーズに内見できるからです。
希望条件も伝えておくと、条件に合う物件もまとめて紹介してくれるので便利ですよ。
内見は車か徒歩で向かいます。
どちらにせよ、物件の周辺環境や商業施設、人通りはよく確認しましょう。
内見が終わったら不動産会社に戻ります。
内見した物件に申し込むか、別の物件を紹介してもらうか打ち合わせるためです。
流れは以上です。
内見する物件の数にもよりますが、2〜5時間程度みておくといいでしょう。
目的
内見の目的は、現地でしか知ることのできない情報を確認するためです。
物件はインターネットの情報や、間取り図面だけではわからないことが多数あります。
たとえば、募集図面に「南向き日当たり最高!」と書かれていても、現地に行ってみると南向きに高層マンションが建っていたなど。
インターネットに掲載されているお部屋の写真は、一日4時間だけある日当たりの良い時間帯に撮られたものかもしれません。
このように、内見は現地でしかわからない情報を得ることを目的としています。
内見時のチェックポイント
内見時のチェックポイントを表にまとめました。
お部屋を見に行くときは、以下をチェックしてくださいね!
室内
間取り
お部屋は間取り図面通りになっているか確認しましょう。
図面では8畳と表記されていても、実際は天井に斜線が入っていて(三角屋根のような)圧迫感があるケースもあります。
天井の高さも含め十分な広さがあるかチェックしてください。
防音性
建物の構造によって防音性は異なります。
隣人の生活音、外からの音がどれくらい聞こえるか確認しましょう。
隣人の在宅している可能性の高い、土日や夜間に内見するのもおすすめです。
収納、下駄箱
衣類や靴がすべて収納できるスペースがあるかチェック!
扉の開閉がスムーズかどうかも確認しておきましょう。
洗濯機置き場
使用する洗濯機が置けるスペースは十分あるか確認してください。
内見する前に洗濯機の「幅、高さ、奥行」を採寸しておくといいですよ。
内装
壁やフローリング、ドアに汚れや傷がないかよく確認してください。
退去時に修繕費用を請求されないようにするためです。
不動産会社や管理会社も傷や汚れは入念にチェックしていますが、自分でもしっかり見ておきましょう。
日当たり
間取り図面で方角は確認できますが、実際どれくらい日が当たるのかは現地でしか確認できません。
たとえ日当たりの良いお部屋でも、目の前のビルから丸見えでカーテンを開けられないケースもあります。
バルコニーから周辺環境もチェックしましょう。
水回り(キッチン、風呂、洗面所、トイレ)
水道は故障していないか、水漏れしていないかチェック。
すこしでも違和感を覚えたらスタッフに伝えましょう。
嫌なニオイがしないかも要確認です。
カビや結露
多少のカビや結露は仕方がありませんが、限度を超えている場合は注意。
カビが原因で健康被害に遭う可能性があるからです。
とくに1階のお部屋、2階以上でも日当たりの悪いお部屋は入念にチェックしましょう。
電波状況
スマホの回線(4G、5Gなど)やWi-Fiの電波状況を確認してください。
不安定な電波状況はストレスを感じるでしょう。
それでも「どうしてもこの部屋に住みたい」という場合は、Wi-Fiの中継器を設置するなど対策を講じれば改善する可能性があります。
設備
エアコンや照明、カーテンレール、コンセントの位置をチェック。
ない場合は自分で用意する必要があります。
エアコンは動作確認し異音がないかも確認しましょう。
万が一、故障していれば物件のオーナーさんが交換してくれます。
室外
ベランダ
洗濯物を干すために十分な広さがあるかチェックしましょう。
物干し竿の有無も確認。
外から部屋の中がどれくらい見えるのかも把握しておくといいですよ。
エレベーター、エントランス、廊下
集合ポストの鍵はどのようなタイプか、オートロックの動作など防犯面をよく確認しましょう。
また掲示板の注意書きを見ることで、住民のモラルをうかがい知ることができます。
ゴミ置き場
ゴミ置き場は24時間利用できるのか、時間指定されているのか確認しておくといいですよ。
マナー(燃えるゴミ、資源ゴミなどの仕分けなど)も守られているかもチェックしましょう。
駐輪場、駐車場
駐輪場、駐車場があるからといって必ず空きがあるとは限りません。
現在、空きがあるのか確認してください。
落ち葉が堆積していたり、ゴミが放置されていないかなど管理状況も要チェックです。
宅配ボックス
宅配ボックスの数やサイズをチェックしましょう。
部屋数に対してあまりにも少ないと、宅配ボックスの意味がありません。
周辺環境
駅までのルートや商業施設を見て回ります。
とはいえ、駅までのルートやスーパー、コンビニの場所はGoogleマップやストリートビューでも確認可能です。
実際の人通りの多さ、雰囲気など現地でしかわからないことをチェックしましょう。
周辺環境であれば別の日に自分一人でも見に行けますよ!
内見時に確認すべき設備や物件の状態
内見時にはお部屋や設備の状態をよく確認しましょう。
大きな問題があったり、ストレスを感じるようであれば別の物件を探したほうがいいかもしれません。
「主なチェック項目は以下のとおりです」
・傷や汚れ
・窓・ドアの建付け
・部屋の傾き
・ライフライン
傷や汚れ
壁や床、クローゼットの内側に傷や汚れがないかチェックしてください。
退去後、敷金の返還がスムーズになります。
物件オーナーは誰が部屋に傷をつけたのかわからないため、退去する入居者に請求します。
その場合、傷の修繕費用が敷金から差し引かれるのです。
内見時からすでに傷がついていたのであれば、事実を証明するためにも写真撮影しておくといいでしょう。
窓・ドアの建付け
窓やドアの動作はスムーズか、建付けをチェックしましょう。
「網戸を閉めたはずなのに、隙間があり蚊が入ってきて寝られない」など、ストレスのかかる状態を回避するためです。
入居前までに修繕できるかどうか確認するのも忘れずに!
部屋の傾き
地震の多い地域にある物件や、築年数の古い物件は部屋の傾きも確認しましょう。
傾いた部屋に住むことによって、めまいや吐き気など健康被害が生じる可能性があります。(出典:建物の傾きによる健康障害 日本建築学会)
部屋の傾きを確認するには、ゴルフボールやピンポン玉などを持参し床に置いてみるか、傾斜を確認できるスマホアプリでチェックするといいですよ。
ライフライン
入居が決まったら、真っ先に手続きしなければならないのがライフライン(電気、ガス、水道)の手続きです。
ライフラインの契約は不動産会社では行ってくれません。
自分自身で契約する必要があります。
まずは管轄の電力会社やガス会社、水道局を確認しましょう。(不動産会社が教えてくれます)
内見時に質問すべき項目
内見するお部屋は依頼者からすると初訪問ですが、不動産会社のスタッフは何度も訪れていることがあります。
つまり、物件や周辺環境についてとても詳しい可能性が高いです。
そこで、こちらでは内見時、不動産会社のスタッフに聞いてみるべき効果的な質問を3つ紹介します。
・前入居者の入居期間
・空室期間
・近隣の生活環境
※個人情報保護の観点から、答えられない質問もあるという点にご留意ください。
前入居者の入居期間
前入居者の入居期間が長ければ長いほど、快適なお部屋である可能性が高いです。
居心地の良いお部屋だからこそ長期間住んでいたと考えられます。
あわせて前入居者の退去理由も聞いてみるといいですよ。
トラブルでもない限り、可能な範囲内で教えてくれるでしょう。
一方、歯切れが悪く、動揺するようであれば警戒したほうがいい物件かもしれません。
空室期間
部屋がどれくらい空室だったのか質問してみましょう。
人気の高い物件ほど空室期間は短いです。
逆に空室期間の長い部屋は、何らかの問題を抱えている可能性が高いです。
(駅から遠い、日当たりが悪い、家賃が相場より高いなど)
ただし、空室期間の長い部屋は家賃交渉しやすいというメリットも。
物件オーナーからすると早く入居してほしいからですね。
近隣の生活環境
スタッフは近隣の生活環境についてよく知っている可能性が高いです。
物件の案内で何度も訪れているからです。
スーパーや商業施設はもちろん、治安や注意すべき場所など気になることは何でも聞いてみましょう。
まとめ
今回は賃貸物件を内見するときのチェックポイントをまとめました。
内見に行くときの参考にしてください。
「チェックポイントが多すぎて何を基準に決めたらいいかわからない」という方は、優先順位をつけるところから始めるといいですよ。
「部屋の広さ」「日当たり」それとも「宅配ボックス」なのか。
優先順位が決まればスムーズにお部屋探しできます。
まずはインターネットで気になる物件を探してみましょう。