部屋の向きは東西南北どれがいいの?

公開日:2024/10/04



お部屋を選ぶとき「部屋の向きはどっちがいいんだろう?」と思われている方も多いのではないでしょうか。


一般的には日当たりの良い「南向き」の物件が好まれています。

南向きバルコニーのお部屋は家賃も高めです。


今回はお部屋の向きそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

この記事を読めば、自分の生活スタイルに最適なお部屋の向きがわかりますよ。


それぞれの向きのメリット・デメリット


お部屋の向き(東西南北)それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。


東向き


太陽が昇ってくる東向きのお部屋は、朝から日が差し込みます。

朝日を浴びると体内時計がリセットされ、体のリズムが整うなど健康面でもプラスです。


午前中の日当たりが良いので朝から洗濯物を干すのに最適。

午後は日差しも和らぐため、南向きのお部屋ほど気温も上がりません。


夏の午後は快適な一方、冬の午後はすこし寒いかもしれません。

また、午後から洗濯物をすると乾きにくいなどデメリットもあります。


メリット

  ・朝日が差し込む

  ・清々しい朝を迎えられる

  ・朝から洗濯するのに最適

  ・夏場の午後でも気温が上がりにくい



デメリット

  ・午後は薄暗くなる

  ・冬の午後は寒い

  ・午後から洗濯物を干しても乾きにくい

  ・南向きの部屋に次いで人気があるため家賃が高い


西向き


太陽が沈む西向きのお部屋は、午後から日当たりが良くなります。

夕方にかけて日差しが強くなるため、部屋の温度が下がりにくいのも特徴です。


洗濯物は午後から干すとよく乾きます。

「朝から洗濯するのは寒いから嫌」という人には最適でしょう。


冬の午後は温かくていいのですが、夏の午後は気温が上がりやすく暑いかもしれません。

西日は強烈で壁紙や家具などを日焼けさせてしまうため、遮光カーテン、ブラインドを設置するなど対策が必要です。


メリット

  ・午後から夕方にかけて日差しがたっぷり入る

  ・部屋の温度が下がりにくい

  ・午後から洗濯するのに最適

  ・南向き、東向きの部屋に比べ家賃は低い


デメリット

  ・夏の午後はエアコン効率が下がる

  ・西日がキツイ

  ・午前中は日当たりが悪い

  ・壁紙や家具が日焼けしやすい


南向き


南向きのお部屋は一日を通して日当たりが良く、明るいのが特徴です。

冬でも太陽の暖かさを感じられるため、エアコンの使用を減らすことで暖房代も抑えられるでしょう。


日照時間はすべての方角のなかでナンバーワン。

洗濯物は何時に干してもよく乾きます。


一方、日当たりが良過ぎるため夏はエアコンの稼働率が高く、電気代がかさむ傾向にあります。

一番人気のある方角のため、家賃も高く設定されているのもデメリットです。


メリット

  ・日当たり最高

  ・冬でも部屋が温かい

  ・洗濯物が乾きやすい


デメリット

  ・夏は部屋の温度が高くなる

  ・一番人気の方角のため家賃が高い

  ・壁紙や家具、本が日焼けする


北向き


北向きのお部屋は直射日光が入らないので勉強や仕事をする部屋、寝室に向いています。

夏でも部屋の温度が上がりにくいため、「暑いのは苦手」という人におすすめです。


日当たりの悪さから人気も低く家賃も安い傾向にあります。

固定費をすこしでも抑えたい人には最適でしょう。

デメリットは日差しが弱いこと。

一日を通して日当たりが悪いので薄暗く、部屋の温度も上がりにくいです。


冬は暖房器具を使用すると、外との寒暖差から結露しやすくカビが発生しやすいので注意しましょう。


メリット

  ・直射日光が入らないため、テレビやPC画面に光が反射しない

  ・家賃が安い

  ・よく眠れる

  ・夏も部屋の気温が上がりにくい


デメリット

  ・洗濯物が乾きにくい

  ・暖房代がかさむ

  ・結露を起こしやすくカビが発生しやすい

  ・昼間でも部屋が薄暗い


生活スタイル別の最適な部屋の向き



部屋の方角は生活スタイルにあわせて選ぶと満足度が上がるでしょう。

東西南北それぞれが、どのようなライフスタイルにおすすめなのか紹介します。


東向き


東向きのお部屋は生活リズムをしっかり整えたい人におすすめです。

朝日がたっぷり差し込み、気持ちよく目覚められます。


裏を返すと、夜勤のある人には少々辛いかもしれません。

午後は直射日光が当たらないため、暑さが苦手な人にもぴったりでしょう。


西向き


西向きのお部屋に日差しが差し込むのは午後から夕方にかけてなので、夜勤の多い人や起床時間が遅い人に最適です。


南向きや東向きのお部屋に比べ家賃も安い傾向にあるため、住居費を抑えたい人にも向いています。


南向き


南向きのお部屋は一日中、日当たりが良いため家にいる時間が長い人におすすめです。

毎日、清々しい気持ちで過ごせるでしょう。


観葉植物やガーデニングを趣味にしている方にもぴったり。

日陰に弱い植物も栽培できますよ。


北向き


北向きのお部屋は日中あまり自宅にいない人におすすめです。

日当たりの悪さがデメリットですが「平日は帰宅するのが夜、土日は外出している」という人はさほど気にならないでしょう。


西向きのお部屋以上に家賃の安い傾向にあるため、毎月の固定費を抑えたい人にもぴったりです。


部屋の向き選びで失敗しないためには



南向きの部屋だからといって、かならず日当たりが良いとは限りません。

目の前に高層ビルが建っているなど、現地には図面ではわからない情報がたくさんあるからです。


こちらでは、内見時の確認ポイントと向き以外の要因について解説します。


内見時の確認ポイント


内見したときは以下4点をチェックしましょう。


  ・バルコニーの形状(奥行きで日当たり具合が変わるため)

  ・バルコニー側に高い建物はあるか

  ・目の前のマンションから部屋が丸見えになっていないか

  ・将来、高い建物が建築される予定はあるか


部屋のどのあたりまで日が差し込むのかは、実際に現地で確認してみないとわかりません。

両隣のある南向きの部屋よりも、北東角部屋の方が日当たりが良いということもあり得ます。


間取り図面に書かれている方角だけにとらわれず、確認ポイントを踏まえて判断しましょう。


向き以外の要因


快適な暮らしを送るためにはお部屋の方角も重要ですが、それ以外も大切です。


  ・家賃

  ・築年数

  ・お部屋の広さ

  ・共用部の設備

  ・駅までの距離

  ・周辺施設

  ・治安


築20年で南向きの駅徒歩15分のお部屋、新築で西向きの駅徒歩5分のお部屋、同じ家賃ならあなたはどちらを選びますか?


お部屋選びをする際、何を重視するかは人によってちがいます。

「部屋の方角」は優先順位の何番目なのか、部屋探しする前に整理してみるといいでしょう。


まとめ



今回はお部屋の向きそれぞれのメリット・デメリットを解説しました。


南向きが最高というわけではなく、住人のライフスタイルによって最適な方角は異なるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。


自分にぴったりな方角を選択するためにも、まずは自分の「家にいる時間」「休日の過ごし方」など振り返ってみるところから始めましょう。