初めての賃貸一人暮らし!失敗しない部屋探しのポイント
公開日:2024/09/05
「部屋探しで気をつけることはある?」
「賃貸物件を借りるには費用はどれくらいかかる?」
初めて一人暮らしする方のなかには、このような疑問をお持ちの方も多いと思いのではないでしょうか。
今回は賃貸契約の流れや初期費用、内見時のポイントまで網羅的に解説します。
この記事を読めば、自分にピッタリの物件を見つけられるようになりますよ。
賃貸物件お引越しの基本知識
スムーズに一人暮らしを始めるためにも、賃貸契約の流れや初期費用を把握しておきましょう。
こちらでは賃貸契約の基本的な流れ、初期費用とランニングコストについて解説します。
賃貸契約の基本的な流れ
賃貸契約の基本的な流れは以下のとおりです。
物件探し
物件の内見
入居申し込みと入居審査
賃貸借契約・初期費用の支払い
鍵の受取り・引越し
まずはインターネット、アプリ等で物件を探します。
気になる物件が見つかったら不動産会社に問い合わせ、内見予約を取りましょう。
不動産会社から本人確認の連絡がいくので、事前に伝えておきましょう。
物件について気になる点があれば、予約するときに質問してみるといいですよ。
内覧し気に入った場合は、できるだけ早い申込みをおすすめします。
条件の良い物件は倍率が高く、すぐ入居者が決まってしまうからです。
そして初期費用の見積もりを出してもらい、問題なければ申込みます。
申込みには「身分証明書」が必要なので、準備しておくといいですよ。
入居審査では支払い能力のある連帯保証人(親族)が必要です。
連帯保証人がいない方は「保証会社」を利用します。
この場合、入居審査のほか保証会社による審査も行われます。
入居審査に通過したら、必要書類を揃え不動産会社にて契約です。
必要なものは以下になります。
・住民票
・身分証明書
・収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)
・家賃の引き落とし用銀行口座の情報
・認印
そして、不動産会社の担当者(宅地建物取引士)から重要事項説明を受けます。
疑問があれば何でも質問してみましょう。
初期費用は契約日当日に支払うか、契約日までに振り込みになるのでご確認ください。
契約が完了したら鍵を受け取ります。
あとは引越し作業をするだけです。
「転出届」の提出やライフラインの手続きをしていきましょう。
初期費用とランニングコスト
賃貸契約するときに支払う初期費用、引越してから毎月かかるランニングコストについて解説します。
初期費用
初期費用とは賃貸契約に必要な費用のことです。
内訳と目安金額は以下のようになります。
・敷金(家賃1〜2ヶ月)
・礼金(家賃1〜2ヶ月)
・前家賃(家賃1ヶ月+日割り)
・仲介手数料(家賃0.5〜1ヶ月+消費税)
・火災保険料(1.5〜2万円)
・鍵の交換費用(1〜2万円)
上記のほか、保証会社を利用する場合は家賃1〜2ヶ月分かかります。
家賃6万円の部屋に上記の計算を当てはめると、費用は28万円ほどになります。
(敷金・礼金・仲介手数料1ヶ月、保証会社の利用なし、火災保険・鍵の交換費用2万円の場合)
そのほか「引越し費用」「家具・家電の購入費」がかかるので、合計50〜60万円ほどになるでしょう。
ランニングコスト
総務省の家計調査によると、34歳以下の単身勤労世帯の生活費は1ヶ月あたり15万5,572円となっています。
主な項目は以下のとおりです。
・家賃
・水道・光熱費
・保険・医療費
・食費
・通信費
・交通費
・娯楽費
・交際費
初めて一人暮らしする場合、嬉しさから買い物が増え無駄使いをしがちです。
収支バランスの良い安定した生活を送るためにも、節約を心がけましょう。
エリア選びのコツ
せっかく一人暮らしするのであれば、理想のライフスタイルを送りたいですよね。
そのためにも住む場所は重要です。
エリア選びする際は、以下5つを押さえておくといいですよ。
・優先順位を決める
・家賃や予算の上限を確認
・通勤・通学しやすさ
・治安の良さ(口コミで調べる)
・災害マップを確認
まず優先順位を決めるところから始めましょう。
しっかり固めれば、お部屋探しで迷うこともなくなります。
「部屋は狭くてもいいから職場に通いやすいほうがいい」
「駅から15分以上離れてもいいので家賃を抑えたい」
というように、自分が何を優先したいのかはっきりさせておきましょう。
相場など
家賃は住む場所によって大きく変わるので、エリアの家賃相場は要チェック。
希望エリアだけでなく、周辺エリアも調べておくと物件の候補が増えますよ。
同じ間取りでも1駅ずらすだけで家賃は変動します。
賃貸物件情報サイトで駅ごとの家賃相場を調べられるので、積極的に活用しましょう。
物件選びの基準
理想の物件を選ぶためにも「間取りや広さ」「設備」はかならずチェックしてください。
それぞれ解説します。
間取りや広さ
間取りや広さによって部屋の快適性は異なります。
部屋が広くなるほど家賃も上がるため、収入バランスを考えて決めましょう。
一人暮らしに適した間取りは以下4つ。
・1R
・1K
・1DK
・1LDK
どの間取りにするかを決めるには、自分のライフスタイルに照らし合わせるといいでしょう。
「料理はしない、家賃を抑えたい」なら1R、「キッチンとベッドは別の空間にしたい」なら1DKという具合です。
現在の間取りと比較するとイメージしやすいですよ。
設備
暮らしやすいお部屋を選ぶためには、設備のチェックは欠かせません。
賃貸物件の人気設備は以下のようなものがあげられます。
・バス・トイレ別
・モニター付きインターホン
・宅配ボックス
・独立洗面台
・24時間ゴミ捨て場
・2口コンロ
設備が充実するほど家賃は高くなります。
予算と見合わないときは優先順位をつけて検討しましょう。
内見時に確認すべきポイント
気になる物件を見つけたら、実際にお部屋を見に行きます。
しかし、初めて一人暮らしする方は確認すべきポイントがわからないですよね。
こちらで紹介するポイントを押さえ、物件の良し悪しを判断しましょう。
なお、メジャーを持参すれば部屋の採寸ができます。
事前に家具の採寸をしておけば、内見しているお部屋に照らし合わせることができるので便利です。
物件内部
室内のチェック項目は10個あります。
・日当たり
・水回り
・収納スペース
・汚れやにおい
・生活音
・湿度
・携帯の電波状況
・コンセント・TV端子の位置
・ドアのサイズ
・家具の設置スペース
日当たり
どの方角からどれくらい陽が差すのか確認しましょう。
図面では日当たりの良い物件と紹介されていたとしても、実際には向かいのビルから丸見えでカーテンを開けられないケースもあります。
窓から周辺環境をチェックするのも忘れずに。
水回り
水回りはキッチンやトイレ、浴室、洗面所のことです。
十分な広さがあるか、収納はあるか、水圧はどれくらいかなどを確認します。
古い物件の場合、水漏れしていないかも要チェック。
収納スペース
部屋のクローゼットやシューズボックス、キッチン下などの収納スペースを確認します。
目視だけでなく採寸するのも忘れずに。
引越し後、収納ケースや棚を設置するときに役立ちます。
汚れやにおい
前の入居者の生活臭、タバコのにおいが残っていないかチェックしましょう。
気になるにおいのなかで生活するのはストレスが溜まります。
生活音
生活音が聞こえてこないか、耳を澄ませてみましょう。
隣人の生活音が頻繁に聞こえるのは大きなストレスになります。
湿度
湿度の高い物件はカビが発生しやすく、健康面に影響を及ぼす可能性があります。
なにより、気持ちよく生活できません。
収納の四角、日の当たらない場所にカビや結露が発生していないか確認しましょう。
1階のお部屋はとくに注意してください。
携帯の電波状況
お部屋の位置によっては携帯に電波が入りにくいです。
その場合、インターネット回線を契約しWi-Fiで使用しなければなりません。
コンセント・TV端子の位置
コンセントやTV端子の数、位置を間取り図面に書き込みましょう。
家具の配置を決めるのに役立ちます。
ドアのサイズ
玄関やお部屋のドアのサイズ(縦横)を測りましょう。
引越しする際、家具のサイズによっては入らない可能性があるからです。
玄関ドアから入らいないときはクレーンで吊り上げ、窓から搬入します。
その場合、搬入費用が発生するので注意が必要です。
家具の設置スペース
現在使用している家具が置けるか確認します。
そのためにも、内見する前に家具を採寸しておくといいですよ。
物件外部
ゴミ置き場
ゴミは24時間出していいのか、それとも時間厳守する必要があるのか確認しましょう。
ゴミ出しのルールによって生活リズムも変わります。
駐輪場・駐車場
屋根は付いているか、清掃は行き届いているかチェックします。
マナーを守らない入居者がいないかも確認しておきましょう。
宅配ボックス
物件情報に「宅配ボックスあり」となっていない場合でも、最近設置されている可能性があります。
宅配ボックスが設置されているときは、どれくらいの荷物が入るのか大きさを確認しましょう。
共用部分
廊下やゴミ捨て場など、共用部分がキレイかどうかチェックしてください。
汚れが放置されていたり荒れている場合、モラルの低い入居者が住んでいる可能性があります。
エントランスにある掲示板も要確認。
騒音問題や不審者情報が共有されています。
引っ越し準備
物件が決まったら引越しの準備を始めます。
準備すること、やることは以下のとおりです。
【引越し1〜2周間前までにやること】
・住所変更などの手続き(職場、学校、クレジットカード情報など)
・転出届の提出
・郵便物の転送手続き
・ライフラインの手続き(電気・ガス・水道)
引越し会社を選ぶときは複数社に見積りを取り比較するのがおすすめ。
価格交渉にも役立つからです。
最近は引越しの一括見積もりサービスも充実しているため、利用してみるのもいいですね。
最終的に2〜3社に絞り、訪問見積もりしてもらうといいでしょう。
部屋探しのタイミングなど
部屋探しを始めるタイミングの目安は「引越しの2ヶ月前」になります。
希望エリアや間取りを決めるだけでなく、内見や入居審査などに時間がかかるためです。
たとえば3月に入居したいのであれば、1月に部屋探しを始めます。
一方、早く探し始めるのもおすすめしません。
気に入った物件が見つかっても契約後、部屋を長期間キープできないからです。
貸主からすると契約後すぐ入居してもらい、家賃が発生しないと収益になりませんからね。
以上の理由から、部屋探しを始めるタイミングは引越しの2ヶ月前がベストという結論になります。
まとめ
今回は賃貸契約の流れや部屋探しのポイントを解説しました。
「やることが多くて大変そう」と思われた方もいるのではないでしょうか。
しかし、数日ですべて行うわけではありません。
計画的に進めれば、理想のお部屋にかならず引越できます。
まずはお部屋探しの条件に優先順位をつけるところから始めてみましょう。