家賃・利便性・住み心地を考えた結果、東京都内ではなくその周辺エリアに住みたいと考える人は増えていますよね。
というわけで、今回は東京都内以外で、暮らすのにおすすめの首都圏の市・町をご紹介していきます。
もしかすると東京都内に勝るとも劣らない首都圏エリアの魅力がおわかりになると思います。
首都圏の住環境について知らない方も知っている方も、新たな発見をしていただける内容となっていますので乞うご期待!
首都圏の都市の特徴
首都圏とは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・茨城県・群馬県・山梨県の1都7県のことをいいます。
しかし、実際のところは最初の1都3県に対して使用されることが多い言葉です。
ここでは、首都圏にちなんだ豆知識を見ていきましょう。
都心と副都心の違い
都心部とは、東京のみならず、日本の心臓部とでも言うべき中枢にある区・町のことを指します。
霞ヶ関・永田町・大手町といった、官公庁街や日本を代表するような企業の本社などが集中しているエリアです。
銀座を含む東京駅界隈も都心に入ります。
都心が心臓なら、副都心はその他の重要な器官とでもいったところ。
企業のオフィス等の一局集中を分散させようと都市整備される過程で、池袋、新宿、渋谷、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎、臨海といった7か所の副都心が誕生し発展してきたというわけです。
都心への穴場になることも多い
都心や副都心が東京都内での活動に便利であるのはもちろんですが、なにぶん家賃相場が高め。
また、帰宅後や休日には静かで庶民的な住宅街でのんびり暮らしたい人が住むには、あまり相応しくないエリアかもしれません。
一方、東京を除いた首都圏は、都心・副都心へのアクセスが良好な都市も多く、東京都内からよりも目的地まで時間がかからない場合も。
後ほど詳しく解説しますが、埼玉県和光市は、何と渋谷まで30分と好アクセス!家賃相場も都心・副都心よりもかなり低めで、自然もありどこかゆったりムード。
こうした背景から、東京周辺の都市を住まいとして選ぶ人が増えているのです。
埼玉県
地元が舞台となったコミックの映画化で、一躍熱いスポットとして脚光を浴びている埼玉県。
首都圏の中心的存在の一つとして、東京都内へ通勤・通学をする人々を支えるベッドタウンの顔も持ちます。
埼玉県の特徴
埼玉県は、東京の北西部に位置する内陸地です。
製造業・農業など地場産業は盛んですが、都内へ通勤する人も非常に多く、東京のベッドタウンのイメージはたいへん強い県と言えます。
東京23区では北区・板橋区・練馬区・足立区・葛飾区に接しており、交通網も発展していることから、東京都内へのアクセスが良好です。
埼玉でオススメの穴場エリア『和光市』
和光市は県内最南部に位置し、23区では板橋区と練馬区に接しています。
渋谷方面への好アクセスぶりで、住む場所に選ぶ人が増加傾向です。
アクセスの良さ
和光市駅は、東京メトロの最北端および最西端の駅。
東京メトロ有楽町線と副都心線が乗り入れているため、池袋・新宿・渋谷へのアクセスが抜群です。
最も遠い渋谷へも30分程度で到着。都内に住んだとしても、このレベルの好条件はあまりありません。
他にも東武東上線も乗り入れており、こちらも池袋方面および、逆方向の川越方面にも便利です。
住みやすさ
池袋・新宿・渋谷という副都心の代名詞的な街へのアクセスが最高である和光市。
通勤・通学はもちろんのこと、ショッピングや遊びで都心へ出かけるのにも非常に便利です。
フットワークが軽くなるため、ストレスが少なく、快適に生活することができるでしょう。
駅南口には、2020年に開業予定の複合商業施設もオープン予定!
家賃の相場
和光市駅周辺は、東京23区内の家賃相場と比較しても、安いエリアと同等の物件が多数あります。
1R |
58,000円 |
1K |
61,000円 |
1DK |
73,000円 |
1LDK |
102,000円 |
2DK |
83,000円 |
2LDK |
118,000円 |
3LDK |
136,000円 |
埼玉でオススメの穴場エリア『大宮』
大宮区は現在さいたま市の一部。
ベッドタウンのイメージが強いですが、街としての個性も抜群です。
再開発が進行中であり将来性も十分。
一方で昔ながらの温かみもある住みやすいエリアと言えます。
アクセスの良さ
大宮駅周辺で部屋を借りることのメリットは、何と言ってもアクセスの良さです。
大宮駅には、新幹線も含め実に14路線が乗り入れています。
埼京線を使えば池袋・新宿方面へたいへん便利ですし、上野方面には京浜東北線でアクセス可能。横浜方面へも出やすい環境です。
住みやすさ
交通の便利さに加え、商業施設も充実していて、かなり暮らしやすい大宮。郊外では遊べるスポットもあり、休日などは都内に目を向けずとも十分楽しめます。
一人暮らしはもちろん、ファミリーが住居を構えたりするのにもうってつけ。
特に大宮駅周辺は大規模な再開発が進んでおり、今後ますます発展が期待されます。
家賃の相場
大宮の家賃相場は、和光市と比較すると1R等の家賃相場は上がるものの、物件数が豊富なせいか、全体的にお手頃です。
都内への好アクセスを考慮に入れれば、コスパはかなり良いと言えます。
1R |
69,000円 |
1K |
65,000円 |
1DK |
72,000円 |
1LDK |
103,000円 |
2DK |
73,000円 |
2LDK |
128,000円 |
3LDK |
137,000円 |
千葉県
さまざまな部門の地場産業がさかんな千葉県。
東京都内へのアクセスも良いうえ、空の玄関口である成田空港も有します。
千葉県は住むといった観点ではどんな特徴があり、またどんな街・エリアがおすすめなのでしょうか。
千葉県の特徴
千葉県は東京の東側に位置します。
房総半島までを含めると南北に縦長の地形。
農業・水産業とともに製造業・工業もさかんなうえ、有名テーマパークもあり観光業も安定的です。
東京23区では江戸川区と葛飾区に接し、都内へ通勤する人も多数います。
人口の多さは全国6番目。
千葉でオススメの穴場エリア『市川』
千葉県北西部に位置する市川市。
東京とは江戸川を挟んで、江戸川区・葛飾区と向かい合うように所在しています。
東京都心へのアクセスが良好で、ともすると千葉県内中心地まで赴く方が時間がかかる場合も。
また、市内のバス路線網が発達しており、都心へ通勤する方にも市内で通勤・通学する方にも恵まれた環境が整備されています。
アクセスの良さ
市川市には3路線が乗り入れています。
総武線では、新宿まで40分とかからず、東京までは快速で19分という驚くほどの好アクセス。
また、市川駅への乗り入れではありませんが、近隣の市川真間駅(ほか2駅)からは京成線も利用できます。
このため、東京では上野方面、千葉なら成田方面へもたいへん便利です。
住みやすさ
市川市はほど良く発展していて閑静なエリアも多く、治安も良いと評判の街です。
住みやすい街ランキング等でも常に上位につけ、その快適性を裏付けています。
商業施設や郊外型の飲食店も豊富。
文京地区としてのイメージも強い上品なエリアと言えます。
家賃の相場
市川市の家賃相場は、単身者・少人数向けの間取りはお値打ち、ファミリー向けはやや高めなのが特徴です。
環境が良く家族で暮らす場所として人気が高いことを示しています。
1R |
63,000円 |
1K |
65,000円 |
1DK |
75,000円 |
1LDK |
93,000円 |
2DK |
77,000円 |
2LDK |
110,000円 |
3LDK |
128,000円 |
千葉でオススメの穴場エリア『蘇我』
千葉市中央区のやや南よりに位置する蘇我町。
都心へ電車一本でアクセスできるとあって、首都圏に新たな住まいを求める人に、じわじわと人気が広がりつつあるエリアです。
アクセスの良さ
蘇我駅にはJR京葉線・外房線・内房線が乗り入れています。
京葉線では東京駅まで一本で行くことができ、所要時間は約40~50分。
外房線は千葉市中心部から安房鴨川駅まで太平洋に沿って南下できる路線です。
蘇我駅は外房線と内房線の分岐点として機能しており、東京湾沿いに千葉を南下するルートも利用できます。
住みやすさ
蘇我駅周辺の一部は治安良好とは言えないまでも、全体的な治安は決して悪いとは言えません。
駅から少し離れればのどかな住宅街が広がり、海に近いあたりには大きな公園や郊外型のショッピングモールもあって便利です。
家賃の相場
蘇我駅周辺の家賃相場は、全体的にお手頃水準です。
都内の家賃相場格安エリアと肩を並べられるレベルと言えます。
複数人で暮らせるタイプの物件も手が届く家賃なので、友達とのルームシェアや同棲カップルにもおすすめです。
1R |
49,000円 |
1K |
60,000円 |
1DK |
67,000円 |
1LDK |
76,000円 |
2DK |
68,000円 |
2LDK |
83,000円 |
3LDK |
108,000円 |
神奈川県
東京とは一線を画する独特なおしゃれ感がある大人の街・横浜を県庁所在地に持つ神奈川県。
実際の神奈川県にはどんな特徴があり、住むのならどんな街がおすすめなのでしょうか。ご一緒に見ていきましょう。
神奈川県の特徴
東京都に次いで全国2番目に人口が多い神奈川県。
海あり山あり、神社仏閣に温泉ありと観光資源に事欠かず。
横浜をはじめ、鎌倉・箱根・湘南など、全国的に名前の知られた憧れスポットが満載です。
住みやすさに加えて雰囲気の良さやプラスアルファの価値が欲しい方におすすめのエリアです。
神奈川でオススメの穴場エリア『桜木町』
神奈川県内で部屋探しにおすすめのエリア一つめは横浜市桜木町。
見所が多く、観光スポットとしても人気です。
住む場所におしゃれ感を求める方のニーズも満たせる町・桜木町の住みやすさを見ていきましょう。
アクセスの良さ
桜木町は、横浜市営地下鉄『ブルーライン』の停車駅。
同時にJR線の乗り換え地点なので、終日駅は賑わいを見せます。
JRは京浜東北線・根岸線・横浜線が乗り入れており、新宿方面・八王子方面など都内へのアクセスはスムーズです。
住みやすさ
桜木町の大きな特徴は、駅の東側は非常に近代的で洗練された雰囲気で、西側は下町風情溢れる昔ながらの商店が軒を連ねている点。
先端のファッションやグルメと同時に庶民的でカジュアルな食事も幅広く楽しむことができます。
駅東エリアのランドマークタワー・観覧車・赤レンガ倉庫等は人気の観光スポットで混雑しがちですが、駅の北西部には閑静な住宅街もあり、このあたりは治安も良好です。
家賃の相場
首都圏エリアでも横浜周辺は都内と変わらぬ家賃水準の物件が多数あります。
ただし、単身者向けの1Rや1Kは意外とお手頃家賃。
一人暮らしで都内への好アクセスとおしゃれな環境を希望する人にはぴったりです。家賃相場は以下の通り。
1R |
67,000円 |
1K |
73,000円 |
1DK |
104,000円 |
1LDK |
140,000円 |
2DK |
115,000円 |
2LDK |
157,000円 |
3LDK |
169,000円 |
神奈川でオススメの穴場エリア『橋本』
神奈川県相模原市の北部『北区』に位置する橋本町。東京都とは町田市と隣接しています。
橋本駅前には高層マンションやショッピングビルが建ち並び、駅から遠ざかれば、北部にも南部にも穏やかな住宅街が広がっています。
橋本の特徴をもっと詳しく見ていきましょう。
アクセスの良さ
橋本駅には、JR横浜線と相模線ならびに京王電鉄の相模原線が乗り入れており、相模原線なら新宿まで40~50分程度で出られます。
相模線を使えば茅ヶ崎方面に1本。東京都心部へはやや時間がかかるものの、相模原線は始発なので、頑張れば座ることができるのは嬉しい限り。
住みやすさ
駅前周辺の買物環境が優秀で、鉄道からの買物→帰宅→食事という動線がスムーズです。
住宅街は閑静で落ち着いた雰囲気があり、全体的な治安の良さも魅力。
典型的なベッドタウンとして、都内にお勤めの人などにも安心して暮らせる町と言えるでしょう。
家賃の相場
橋本駅周辺の家賃は、背伸びをしなくてもニーズに合う部屋を選べるほど低め相場です。
単身者向けもさることながら、ルームシェアやファミリー世帯の懐にも優しい水準。
住環境も整っているので、通勤・通学に少し時間をかけてもいいという人にはかなりおすすめできます。
1R |
48,000円 |
1K |
53,000円 |
1DK |
67,000円 |
1LDK |
77,000円 |
2DK |
75,000円 |
2LDK |
89,000円 |
3LDK |
140,000円 |
まとめ
今回は、首都圏の中で住むのにおすすめのエリアをご紹介してきましたが、参考にしていただけましたか?
都心・副都心は、街の機能としては『公』の面が広いエリアと言えます。
賃貸物件も豊富ですが、家賃も高めですし、終業後や休日にのんびり暮らすには不向きなケースも少なくありません。
それならば埼玉・千葉・神奈川などの交通環境の良い首都圏エリアで部屋探しをして、無理のない家賃でのびのび生活するのも良いかもしれませんよ!
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